痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人

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■Q&A


質問:集学的治療とはどのような治療ですか。

回答:
 集学的な治療とは、医療分野において、それぞれ異なる専門領域の医師、看護師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどがチームとして症例検討会を行い、または他科と連絡を取り合い(リエゾンカンファレンス)、患者の治療方針・計画を立案する取り組みのことです。

 特に慢性的な痛みは様々な要因によって引き起こされます。痛み治療の専門スタッフが、痛みの身体的、精神的、社会的な相互関係を多方面から評価し、各専門医学領域と提携して集学的かつ統合的なアプローチを行うことが必要です。

 集学的アプローチは大きく分ければ、身体的アプローチ心理・社会的アプローチに分けられます。身体的アプローチでは麻酔科医・整形外科医・脳外科医・理学療法士などの専任スタッフが、心理・社会的アプローチでは精神科医・心療内科医・臨床心理士・看護師などの専任スタッフが関わります。具体的にいえば、患者に対して診察室の中という一面だけを診るのではなく、受付スタッフ・看護師とも連絡・協力し、待合室での様子、質問紙記入時の様子などを知ることが有意義であり、多面的な患者の様子を評価・分析することに繋がります。


 近年、特に痛みに対する集学的アプローチの必要性が高まり、集学的アプローチを実践するための体制・環境づくりが活発に行われています。一方「複数の治療法を組み合わせて行う」ことが「集学的な治療」だと間違って認識されているケースがあります。
 患者さんにとって最良となる治療法をチームで見つけることが「集学的治療」であり、多種多様の治療法をやみくもに行うことは「集学的治療」とはいえません。つまり、集学的治療には、様々な職種を含めたカンファレンスが非常に大事だと考えられます。また、数ヶ月ごとに治療効果を評価し、以後の治療介入を向上させていく一連の流れが適切な集学的アプローチであるといえます。