痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人

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■痛みを感じるしくみ 〜痛みは脳で感じる!!〜


(1)痛み刺激を伝える神経線維
痛みは、体の中にある2種類の神経線維により伝わり、脳で認識されます。

Aδ線維:瞬間的に痛みを認識する
イラスト

C線維:ずきずきするような、長引く痛み
イラスト

(2)痛み刺激に対する認知・認識
イラスト20世紀初頭まで、痛みを認知する場所は、中枢は視床であると考えられていました。
Head H, Holmes G, : Sensory disturbances from cereberal lesions. Brain 34, 1911
つまり、組織損傷から発生した「痛みの信号」は、大脳の中の視床という場所で認識されるものだと考えられていたのです。

その後様々な研究が行われてきましたが、20世紀後期には、脳機能イメージング法の発展により、視床以外の脳領域が、実際の痛みを感じることに関与していることが明らかとなってきました。

(右図)脳機能イメージング(FMRI)による侵害刺激に対する脳活動部位の検出。
健常者の右手に対して痛み刺激を行うと、視床だけでなく、脳内の色々な場所で神経活動が観察されます。

「痛みの信号」は、痛みの神経線維を伝わり、大脳で認識されますが、脳イメージング法を用いた研究によると、視床だけではなく、体性感覚野、帯状回、前頭葉、小脳など、様々な場所で認識されているようです。
つまり、「痛みの信号」は本人の喜怒哀楽や運動など、様々な活動により信号自体が変化し、その結果、認識される痛みの強さに変化が生じることがわかってきたのです。

<例>
集中した運動 → 痛みを軽減する。
怒り・不安  → 痛みを増強する。
安心     → 痛みを軽減する。

1)痛みの研究の歴史 〜現在に至る〜
2)痛みの役割 〜痛みを感じないとどうなるか?〜
3)痛みを感じるしくみ 〜痛みは脳で感じる!!〜
4)痛みと情動 〜不快な感覚がよみがえる〜
5)痛みの診療 〜痛みは危険な病気のサイン〜
6)人の様々な痛み 〜腰痛、肩こりetc〜